想い繋がるファーストシューズ
こちらは、35年前に生徒さんが履いたファーストシューズ。
お母様が35年間、大切にとっておいてくれたそう。
足がしっかりとめられる歩きやすそうなデザインで、
お母様が一生懸命に選んでくれた思いが伝わります。
今度は 自分が母になり、もう少しで娘さんが歩けるように。
自分の履いたファーストシューズを娘さんにも履いてほしい・・・・
そんな矢先に、先日 ベビーシューズの右足を落としてしまったそう。
戻ってきてくれたらとっても嬉しいけれど、なかなか見つからない・・・・・
それならば、片足作ってみては?とご提案すると、
つくってみたい!!とのこと。
さっそく、左足のベビーシューズを参考に、右足のベビーシューズをつくっていきます。
ミシンをかけて、ベビーシューズのアッパーを組み立ててゆく姿を、娘さんと旦那さんも応援しています♪
最近、歩き始めたばかりの娘さん。
大きくなったら、今日のことは覚えているかな?🎶
今回のベビーシューズは本格的に歩き出す前のサイズの11cmくらいでしたので、
ソールはかかと部分に滑り止めのラバーを貼りました。
数時間で完成!
試しに完成した右靴を履いてみます。
これで両足揃いました!
娘さんから見ると、
左靴は、母が初めて履いて、祖母が35年大事に保管してくれていました。
右靴は、母が自分のためにつくってくれました。
世代を繋いで受け継がれた、本当に娘さんしか履けない、素敵なファーストシューズになりました!
「ファーストシューズの右靴を無くしてしまったことはとても悲しいけれど、買う、ではなく作る、という選択肢。
子供の靴はすぐに履けなくなるから、安い既製品を買っては使い捨てる、という考え方もあるけれど、愛情をかけて作ったものは、何世代にも渡って思いを繋ぐことができる・・・
右靴を無くしたおかげで、大切なことを思い出しました。
次は、娘がたくさん歩くようになった頃の靴を作りたい」と、言っていただきました!
壊れたから、片方無くしたから、まいいか、と捨ててしまえるモノよりも
なおして、足して、つくって繋いだモノが、
身の回りにひとつひとつ増えたらいいな〜と思います♪