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今日の手作り靴教室 〜高知〜

物部川の上流に base works 高知 はあります。

高知県の川といえば、四万十川や 仁淀川が 有名ですが、

物部川は それらと並ぶ高知 三兄弟の川の 1つです。

物部川流域の山間部は 一度に降る雨の量も多く

物部川は 急勾配なので、降った雨は すぐに川へ流れてゆきます。

物部川の 川岸に降りてみてみると、アメゴが 気持ち良さそうに泳いでいます。

東京から引っ越してきた私は、とても澄んだ きれいな川だと思いますが、

そんな話を地元の方に話すと、皆さん 口を揃えて 昔と変わってしまったと言います。

近所のおじいさん達の少年時代、 水はもっと澄み渡り、天然アメゴがたくさん泳ぎ、天然ウナギも獲れたそう。

水中に 光が差し込みにくいので、弱ってしまったり 餌となる藻が育たなかったり、

天然アメゴや 水中の生き物にとっては、過酷な環境になってしまったそうです。

また、山の荒廃に 拍車をかけているのが、笹の根まで食べ尽くす シカの食害だそうです。

農村山村で暮らす人口が高齢化し、減少、猟師も激減したことで、シカが増殖したとも言われています。

川は、山から里、やがて町を通って、海に流れ、また山にかえってきます。

水の恩恵を授かる私たち。

山で できること、

里で できること、

町で できること。

それぞれの暮らす場所で役割があり、それぞれが繋がって循環しているのだな と思います。

 

夏本番も 通りすぎ、朝晩は少し涼しくなってきたように感じます。

さて、本日の手作り靴教室の様子です。

こちらは前回 カバンを作った生徒さん。

今回は ご自宅で履くスリッパ、色は白いお部屋に映える赤

スリッパを作る時も、足の長さをはかり、もちろん足に合わせて 作ります。

足裏を支えるクッションも入れて、長時間履いていても 疲れにくいように支えていきます。

こちらは お父様用の靴の吊り込みをしています。

いつもの自分のサイズより 2〜3cm大きいので、吊り込みも一工夫。

秋冬に向けて、外羽根のコンビ色のブーツを 吊り込んでいます。

履いていても 足がぶれにくいように、カカトには芯を入れて、強度を出してゆきます。

こちらは 初めて作る生徒さん。

10年間 愛用した財布を卒業し、長財布を自分で作ってみたい!とのこと。

とにかく 小銭が見やすい! をコンセプトに作り始めました。

赤いスリッパも だんだん形に・・・

吊り込みが終わったら、ソール周りを 手縫いしてゆくためのラインを決めてゆきます。

カカト周りの吊り込みが終わりました。

お次は、つま先に芯を入れてゆきます。

長財布も だんだんカタチになってきました。

一枚の平面だった牛の革から、

必要な分を切り出して、縫い進めて行くと

だんだん革が 立体に立ち上がってくる。

牛の皮膚から革へ、革から財布へ 生まれ変わっていく瞬間です。

底周りを縫い付けてゆく革を 裁断してゆきます。

みなさん手が するすると動いています。

さて、少し スリッパの手縫いの手を止めて・・・

今 お使いの財布の 金具が調子が悪いとのこと。

すぐに金具が外れてしまうそうです。

金具を 食い切りで 切って外して・・

新しく 金具を打ち付けてゆきます。

ほんの5分ほどで、受けの部分の金具が新しくなり、パチン、と留まり具合が よくなりました。

お使いの財布の金具・ファスナー壊れや、カバンの取っ手を変えたいなど、

もう少しこうだったら使い勝手がいいのにな・・・・というモノがございましたら、お気軽にご相談ください!

本日の作業を終えたクツ達。

長財布は 初めて作って1日で完成しました!

使っていて、カードケースを増やしたい、などのご要望が出てきたら、リメイクもできます。

また長く 愛用していただけたらなと思います♫

外で皆さんの作業を見守り中・・・・

 

次回の革小物出張ワークショップ@コレンスは

2017年 9月16日(土)

am 10:30〜pm 21:00

の日程で開催いたします。 詳細→こちら

by base works Asako Katsumi

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