自分の足に合わせた木型つくり
これから3足目を作る生徒さん。
今までなかなか合う靴に出会うことがなかったそう。
自分で作った靴はいてみて、さらなる履き心地の向上の為に、自分専用の木型を作ることになりました。
足のサイズ
足長 左 25.0cm 右 25.0cm
足囲 左 24.6cm 右 24.6cm
店頭で靴を選ぶ時のサイズ目安のJIS規格では、2Eの幅という該当になります。
靴の売り場で3Eのゆったりサイズ、などと表記された靴は目にしたことはあるでしょうか。
ここで注目したいのが足の柔らかさです。
base worksでは、体重をのせた時の足囲と、体重がかかっていない時の足囲も測ります。
体重がかかっていない時の足囲は、JIS規格ではB~Cの幅という該当になります。
左 22.3cm 右 24.6cm
※一般的に並んでいる靴の幅はE。B~Cの幅の靴は市場にはほとんど出回っておりません。
その差は、
左 2.3cm 右 2.6cm
こんにゃく足などと言われる柔らかい足で、履く靴にとっても左右されやすい特徴があります。
また踵の幅も狭く、靴を履くとよく踵がカパカパと抜けてしまうそう。
もちろん、手作り靴では、木型の踵の幅も自分サイズの踵の幅にに合わせます。
既製靴では踵の幅の規格はありません。
ちなみに、下の写真は同じサイズの木型です。
右の踵は一般的な既製靴の踵。
真ん中は履く人に合わせて作ったbase worksの木型。
左は今回、生徒さんに合わせて作った自分専用の木型です。
同じサイズでもこんなに幅の違いがありますね。
あなたの足の踵はどうでしょうか?
足に合う靴は、まずは足と木型の良い関係からスタートします。
木型を足に近づけていくために、何回か仮靴でフィッティングしていきます。
履いてみて、踵の抜けがないかもチェックします。
完成した木型で作った靴を履くのがまた楽しみです。
なお、今まで作った靴も自分専用の木型が完成したら、アッパーの革を吊り込みなおすこともできます。
自分で作った靴は履いてみて、もっとこうしたい、が出てきたら、
どこまででも自分に合わせてアップグレードしていけますね。
by base works Asako Katsumi